去年に比べて大幅に増えている特殊詐欺による被害を防ごうと、神戸市の商店街では、注意を呼びかける絵柄入りのマイバッグが配られました。
14日は、神戸市中央区の春日野道商店街で、警察官や商店街振興組合のメンバーなどが、特殊詐欺の手口が書かれたチラシと注意を呼びかける警察のマスコットが描かれた黄色のマイバッグを配りました。
兵庫県内のことし1月から6月までの特殊詐欺による被害は、発生件数・被害額ともに去年の同じ期間と比べてほぼ2倍になっています。
被害者の多くが高齢者で、14日は、商店街や銀行の利用者に「特殊詐欺の被害が増えています」とか、「ご家族でも注意しあってください」などと呼びかけていました。
警察によりますと、近ごろは、警察官や市の職員などを名乗って口座番号や暗証番号を聞き出す預貯金詐欺と呼ばれる手口や、医療費などが返ってくるとうそをつき、ATMなどでお金を振り込ませる還付金詐欺と呼ばれる手口が目立っているということです。
葺合警察署の志波伸悟生活安全課長は、「知らない人にキャッシュカードを渡さない、暗証番号を伝えない、知らない人から電話がかかってきた場合には警察や家族などに相談する。こうしたことを守って、被害に遭わないようにしてほしい」と呼びかけていました。