JR姫路駅(兵庫県姫路市)北の二階町商店街で11月3、4日、手作り品が並ぶ恒例の「ふれあいバザール」が開かれる。同商店街では1年半前にヤマトヤシキが閉店した影響で人通りが減ったエリアもあり、にぎわいの維持が課題。約60店でつくる同商店街振興組合は「若い世代に盛り上げてほしい」と出店者を募っている。
同商店街は姫路駅から約600メートル北にある東西約300メートルの通り。南北のみゆき通り商店街と交差し、さらに北の姫路城へと向かう観光客らの通り道だが、2018年2月末にヤマトヤシキが閉店して以降、通行量が1割強減った場所もある。閉店後の跡地利用策は決まっておらず、影響が懸念されている。
ふれあいバザールは、手芸品などを作る人らの披露の場にと、同振興組合が1981年に始めた。当初は年1回だったが、好評だったため、96年から春と秋の年2回になり、今回で63回目。一方、ピーク時は80店ほど出店があったが、近年は常連出店者の高齢化などで約60店に減っている。
対象は飲食物を除く手作りの小物、雑貨、実用品、衣料品、装飾品など。縦約90センチ、横約1・2メートルのワゴンで販売する。出店料は1ワゴン6千円。応募時に実物や写真を示しての審査を経て出店が決まる。
創業116年の帽子店「LION-DO」の4代目で同組合副理事長の岩崎英俊さん(39)は「ヤマトヤシキの閉店後、人通りが減った。幅広い地域から出店していただきたい」、同組合理事で実家が同商店街で洋装店を営む司法書士の林泰男さん(44)は「初めての人や若者に出店してもらい、商店街を活気づけてほしい」と呼び掛けている。
出店希望者は10月1日までに二階町商店街振興組合TEL079・225・1040
(宮本万里子)